京のアマビエ は、現在準備中です。

2020/06/05 08:00

20201月頃から不穏な空気を感じた。中華圏が春節を迎える頃に感染拡大の兆候が見え始めた新型コロナウイルス感染症。日本ではクルーズ船内での感染拡大や海外からの帰国者に次々と陽性反応が出始め、ついには国内各地で感染が確認される。学校の休校要請、世界各地での爆発的感染拡大、東京2020オリパラの延期、緊急事態宣言の発令…刻々と変化していく状況の中、弊社でも3月より土曜出勤日の休業や時間短縮営業を行い、体温チェック、社内共有部分の毎日の消毒清掃、館内マスク着用の義務化などの対応を取りながら、ウイルスという見えざる敵から従業員および関係者を守るべく取り組んできました。幸いにも従業員およびその家族・関係者に新型コロナの感染者は今のところゼロです。


とはいえ現在でも感染拡大のリスクは解消されていません。まだワクチンや治療薬も無い中で緊急事態宣言は解除され、社会活動が再開しつつありますが、もう大丈夫、と思っている人はほぼいないでしょう。 


社内外でのコロナ対応に追われながら3月・4月を過ぎ、ステイホーム週間と言われたゴールデンウイークを迎えた頃、ふと思いました。このような状況下において、私たちはものづくりの会社として何ができるだろう、と。 


マスクや消毒液を作れるわけでもない。もちろんワクチンや検査キットを作れるわけでもない。逼迫する医療現場に何か直接的に支援できるようなノウハウもない。


 いろいろ考えた後、シンプルにふと頭に浮かんだのは「一日も早くこの感染拡大が終息してほしい」でした。


そこで思い浮かんだのは、SNS等で話題になった#アマビエチャレンジ。 


「アマビエ」とは、江戸後期の肥後の国の海に現れて「疫病が流行した時私の写し絵を早々に人々に見せよ」と言って海中に姿を消した妖怪、と伝えられています。 


やっぱり私たちはバッジやアクセサリーしか作れない。私たちはアマビエのバッジや根付など目に見える形のものを作ることによって「写し絵」が多くの人々の目にふれ、この21世紀の疫病が一日も早く終息してほしいという願いを込めて、製作いたしました。この思いにご賛同いただき、アマビエグッズをご愛顧いただけましたら幸いです。


「肥後国海中の怪」(京都大学付属図書館所蔵)